縁の下から医療を支える。
「患者さんには接しないけれど、医療に欠かせない仕事です」
アルフレッサ メディカルサービス株式会社のSPDの最前線で働くよしださんに聞く

01◎DSC05662.JPG病院には医師や看護師、薬剤師など多くの職種の方が働いています。しかし、その医療現場を“裏側”から支える人たちがいることはあまり知られていません。アルフレッサ メディカルサービス株式会社が担う「SPD(Supply Processing and Distribution:院内物流)」もその一つです。今回は都内の小児病院で医薬品SPD業務に携わるよしださんにお話を伺いました。仕事のやりがい、コロナ禍での苦労、そしてこれからの目標について聞きました。

まず、よしださんのお仕事について教えてください。

 私たちアルフレッサメディカルサービスは、病院で使われる医療材料や医薬品を管理し、必要な場所へ必要なタイミングで供給するSPD業務を行っています。患者さんは病院で医師や看護師、薬剤師と接することが多いと思いますが、そのうしろにはたくさんの人が働いています。私たちは直接患者さんと接する機会はほとんどありませんが、医療現場を支える“縁の下の力持ち”のような存在です。 
 病院には薬の倉庫があり、その中にはたくさんの種類の薬があります。必要な薬を必要なだけ取り出して病棟へ届けたり、在庫を管理したり、使用期限や生産ロット番号を確認したりする仕事です。私は医薬品のSPDを担当していて、病院の薬剤部門に常駐しながら、薬剤師さんが専門業務に集中できるようサポートしています。
 実は最初からSPD職を目指していたわけではありません。将来に迷った時期もあり、資格取得の勉強をしながらパート社員として入社しました。しかし現場で働く中で、周囲に支えられながら経験を積み、病院を支える仕事の面白さに気付きました。自分の提案で業務が改善する。現場のみんなが働きやすくなる。病院を支えることができる。そんな経験を重ねる中で、「私はこの仕事が好きなんだな」と思うようになりました。 
 小児病院では、患者さんの体重や年齢によって薬の量が細かく変わります。そのため、大人の病院とは異なる難しさがあり、一つひとつの確認がより重要になります。その責任の重さが、この仕事のやりがいでもあります。

◎PICK2DSC05908.JPG正確な在庫管理で小児病院の医療現場を支える

キャリアの中で、最も印象に残っている出来事は何でしょうか?

忘れられないのは、新型コロナウイルス流行の時です。病院の皆さんと一緒に乗り越えた日々でした。未知の感染症だったので、みんなが不安を抱えていました。でも病院は止められません。 薬も止められません。どうやって職員の安全を守りながら業務を続けるか、薬剤師さんや看護師さんと何度も話し合いました。
 病棟への立ち入りができない状況では、薬を届ける場所を決めたり、期限を確認する方法を変えたり、一つひとつ新しいルールを作っていきました。「こうしたらどうだろう」 「それは難しいかもしれない」と、そんな議論を何度も重ねて、みんなで乗り越えたことが強く印象に残っています。 
 私たちは薬剤師さんの補助業務をしていますが、立場というよりチームという感覚です。病棟で困ったことがあれば薬剤師さんが助けてくれますし、薬剤部から相談を受けることもあります。SPDだから、薬剤師だから、という区別ではなくて、「病院全体を良くしよう」という方向をみんなで向いているのです。病院からの満足度調査でも、長年高いご評価をいただいており、とても感謝しています。その背景には、日々のコミュニケーションと改善活動があると思っています。

◎MTGDSC05900.JPGミーティングで課題を共有し、チームで改善に取り組む  

これまでで特に成果につながった取り組みを教えてください。

 薬の在庫差異を減らす取り組みですね。毎月、どの薬で差異が出ているのかを分析し、原因を調べ、定期的なチェックを始めました。すると差異が大幅に減ったのです。さらに薬剤について、請求漏れなどがないかを確認する仕組みを病院側と協力して作った結果、漏れのない正確な金額へ改善し、とても喜んでいただけました。自分たちだけではなく、薬剤部や医事課の皆さんと一緒に取り組んだ成果です。病院経営にも貢献できたことは大きなやりがいになっています。  
 SPD業務では病院内だけでなく、アルフレッサグループの卸事業会社との連携も欠かせません。日頃からグループ会社と情報を共有し、必要な医薬品を安定して供給できる体制づくりにも取り組んでいます。特に今は薬の供給が不安定なときなので、いつどの薬が必要になるかを予測することも大切な仕事です。「この薬の処方が増えそうです」「近いうちに必要になるかもしれません」そんな情報を早めにグループ会社のMS(Marketing Specialist:卸販売担当者)と共有します。逆に急に薬が必要になったときには、MSの方にご相談して迅速に対応していただくこともあります。病院、私たちSPD、そしてグループ会社が連携することで、患者さんに必要な薬を届け続けることができます。これが、アルフレッサグループならではの強みだと思います。

よしださんの現在の課題は何でしょうか?

もっとSPDを知ってもらうことです。そして人財育成です。SPDという仕事は、まだまだ知られていません。求人を見ても「何をする仕事なんだろう」と感じる方が多いと思います。でも実際は、特別な医薬品知識がなくてもスタートできます。大事なのは確認を怠らないこと。 分からないことを聞くことができること。それだけで十分なのです。
 職場にはさまざまな人がいます。細かい作業が好きな人。人を支えるのが好きな人。体を動かすのが好きな人。コミュニケーションが得意な人。それぞれが自分らしく活躍できる環境があります。

最後に、これからの目標について教えてください。

これからも「必要不可欠な存在」を目指し、病院から「SPDがいてよかった」と思っていただける存在であり続けたいです。そのためには現状に満足せず、新しいアイデアを取り入れることが大切だと考えています。特に新人の方の「これ、分かりづらいです」という声は貴重なのです。長く働いていると当たり前になってしまうことがありますから。一人ひとりの意見を大切にして、もっと良い職場、もっと良いサービスを作っていきたいです。SPDという仕事は、まだまだ知られていません。でも病院には欠かせない仕事ですし、医療の知識がなくても、周囲に相談しながら成長できる環境があります。少しでも興味を持っていただけたら、ぜひチャレンジしてほしいですね。

◎PICK1DSC05919.JPG新人の方の声も大切にしながら、より良い職場づくりに取り組む

上司からのメッセージ



◎DSC05944.JPGアルフレッサ メディカルサービス株式会社 営業統括本部 
SPD事業本部 SPD1部 SPD1課 稲見好史さん

私たちは、病院の裏側で、医療を支えるSPDという仕事をしています。患者さんの目に触れることは少なくても、その一つひとつの作業が安全な医療につながっています。また、病院の皆さんとの連携だけでなく、アルフレッサグループの卸事業会社との連携によって医薬品等の安定供給を支える、まさに「チームで医療を支える」醍醐味がこの仕事にはあります。「患者さんのために働きたい」「誰かを支える仕事がしたい」「医療業界で活躍したい」そんな想いを持つよしださんは、未経験から経験を積み、今では拠点運営を担う存在として活躍しています。

  ◎インタ2DSC05803.JPGSPDという仕事の魅力を伝え、医療を支える仲間を増やしていきたい